旅を愛する台湾のイラストレーターが出会い、見つけ、描いた京都。
本書は、日記を付けるように日常を描く台湾のイラストレーターFanyuが2014年に京都を訪れ、数週間の滞在期間中に出会った人や買ったもの、入ったお店や食べたものを描いた京都のガイドブック。骨董市や手づくり市、老舗のパン屋にレトロな喫茶店、小さな雑貨店や洗練された文具店、数ある本屋や古本市、宿泊したゲストハウス。自転車で横切る鴨川、散歩の道中に目にした看板や拾った草花、自炊のためにスーパーマーケットで買った食材…。
観光客でも住人でもない「滞在者」として、時間をかけて街に溶け込むように過ごすことで見出されたのは、観光ではなく生活の街としての京都でした。優れた観察眼とユニークな感性で描かれた味わい深いイラストを通じて出会う、パラレルな、すこし前のこの街の姿は、旅の途中に京都を訪れる方々はもちろん、この地に長年住み暮らす人々にもまた新鮮な驚きと発見をもたらすことでしょう。恵文社オリジナル特典としてテキスト部の一部対訳冊子とポストカードをお付けしてお届けします。