70年代に刊行され、隠れた名作の多い「ほるぷノンフィクション絵本」からの一冊。こちらは「年をとるということ」をテーマに、タイトルもそのまま「おじいさんおばあさん」です。懐かしい日本の田舎の風景の中に溶け込む老人たち。彼らの若き日、これまでの日々、そして今現在、これからのこと…。独特の雰囲気を持つ写真を通して、子どもたちは老いることの意味をきっといくらかでも感じ取れたでしょう。年を重ねることの大切さがダイレクトに伝わる名作です。扉にこまかなシミあり、他経年によるくたびれは見られますが、おむね古書として標準的な状態です。