主婦と生活社が70年代に刊行していた絵本「世界ののりものシリーズ」の一冊。船の回は当然この人でしょう、と柳原タッチによる船舶の紹介が多数掲載されており、その流線の美しさ、フォルムの優美さはどのページを見ても素晴らしく、船の魅力を子どもたちにも存分に味わってもらえる素晴らしさ。シンプルに船の姿だけを見てもらう構成のためアンクルトリスなどは登場しませんが、それだけにいっそう無駄なものをそぎおとした船の美が伝わってくるようです。中面の扉部分に目立つシミあり、その他にも経年によるくたびれ、シミ等は相応にありますが、カラーページは美しいままで、大きな難は特になく古書として標準的な状態です。事前にご了承下さい。