今回は、恵文社から近いとはいえませんが、いまや京都では欠かせない立ち寄 りスポットとなっている、河原町通りを今出川から南下した荒神口エリアに出 かけました。路地があって川も近い魅力的な場所です。 |
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第九回 「Stock Room」さん 今日は、その荒神口にある "Stock Room" さんにお邪魔しました。もとは工場だったという一軒家。二階がカフェ、表側が雑貨やさんとなっている一階の奥 にある、 家具と古本のお店。女性二人で運営していますが、今回おはなしを 伺ったのは、そのおひとり森さんです。 (INTERVIEW & TEXT BY
能邨陽子) |
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− 三連休はお店はいかがでしたか?(*1) ( 以下、「」内はStock Room店主のお一人、森さん ) 「さあ...私はいなかったので...でもそこそこお客さんも来てくれたようで...」 − 相変わらず静かというかテンション低めですね!でもここはいつ来ても穏やかな雰囲気で落ち着きます。上のカフェの方も頻繁に現れて、隣家のお子さんも遊びにきたりして、ご近所づきあいが楽しそう。 「そうですね、そういうつきあいは楽しいですね。お客さんよりそっちの方が多いくらい...」 − そんな事はないでしょ。でもこの静けさと穏やかさが魅力なんですよ。それにここにいると、お友達がちょこちょこと顔を覗かせる頻度はいつも本当に高いですね。愛されてるんだなあ、と 感じます。ところで、そもそもこのお 店を立ちげたきっかけは何だったんですか? 「きっかけというか、この場所で何かやらないか、とお話を頂いたので、じゃあはじめようかといった感じで。それがもう3年前です。それまで店舗経営の経験もないですし、どんな店にしようかとかプランも特にありませんでした。もう一人(同じく店主である大谷さん)が家具を扱うので、私は古本で、というようにしたのですが、今はお互いの領域を侵しあってるかも。そういえば店名も彼女が決めたんですけど、特に意味もなく「倉庫」とでも思ってもらえれば。」 −力みがない店づくり、というのは随所から伝わってきます。なんというか全体的に古い文具や小物もあって、「古道具屋」ぽい雰囲気ですよね。中には古すぎて意味がよくわからないものも...パッと見は可愛い店内なのに、古今東西よろず商いますって感じがいい。 「あ、そうです。古道具屋だと思って下さい。それで、それを気に入ったお客さんに買って行ってもらえれば嬉しい。ただ大きな家具はなかなか売れないんですけどねえ。でも昔も今も特に宣伝とかも考えてないし、なんだかやる気ないみたいですけど、そうではなく。」 − 確かに宣伝を頑張るより、この店の良さをわかってて、ふらりとやってくるお客さんと触れ合う方が似合ってる感じがします。お客さんもその方が楽しめそう。 「そう、お店にもそれぞれのカラーがあるし、私たちはこんな感じですね。」 −でも森さんの選ぶ古書もどれもいい感じのセレクトで。古雑誌に美術全集 (*2)に水木しげるに...。しかも安い!そんなに数は多くないけど、 古本 好きな女子なら一度は見に来て欲しいですね。家具のあいまあいまにそれらが差し挟まれて、本当に「お部屋」って感じがします。家具自体も魅力的なものが多いですし、水玉のお鍋まで置いてるし! 「あとウチは部活動もしていますよ。家具担当の大谷はリフォームや内装の仕 事もしていますし、音楽をやっている知人も多いので、工務部、音楽部とか名づけて外でも活動しています。1周年の時には場所を借りてライブもやりまし た。別のときには原マスミさんのライブも催せて嬉しかったです。」 − 原さんの?なるほどそういう縁が、この小さなお店のあちらこちらに活かされているんですね。活動を店だけに絞らないのも面白いですね。 「店内でもこれから企画をいろいろ用意してるんですよ。秋の行楽シーズンと いうことで、料理書とお弁当箱フェアとか、コーヒーフェアとか、ペーパーも のを集めた"紙くず"フェアとか。これまでも、河童モチーフ (*3) のものを 集めたり、文具関係などでちょこちょこ催してきました。また見に来ていただ けたら嬉しいです。」 −かなり楽しみですね。では最後に一問一答を。お店を始めてたとえば一番驚いた事は? 「ずっと会ってなかった人が偶然お客さんとして立ち寄ってくれた事でしょうか...」 −これからショップを始めたいと思っている人たちに一言ありますか? 「いしのうえにもさんねん" です」 −恵文社には一言ありますでしょうか? 「うーん、幻想耽美のコーナーが好きです」 −それだけですか?でもありがとうございます。最後の最後、これからの展望は? 「来ていただいた皆さんに喜んでいただけるようにな店にしたいと思います。 自分も、好きなお店に行くと、そのとき必要でなくても"ここで何か買って帰 りたい!"と思う事ってあるんですけど、そう思ってもらえる店にしたい。」 −小さい雑貨から大きな家具まで、ここに一歩足を踏み入れたら私なんて欲 しいものだらけですよ。これからもそのマイペースさと雰囲気を保って頑張ってください。
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| 穏かな、とか緩やかな、といった常套句では伝える事の難しい、どこか一筋縄 ではいかないStock Room の魅力。店主の個性を知ればますますその印象は深 まります。恵文社とは同じショップ同士、裏話に花が咲きましたが、ここでそれをご紹介できないのが残念。当日は、クリエイターの広瀬紅さんとも入り口でばったり一緒になって、結局三人で長話です。口数が少ない森さんにいっぱい語らせてしまいましたが、聞き手であるこちらの方が倍はしゃべったような 気が。お茶とお菓子ごちそうさまでした! *1 京都、秋、三連休とくれば、街は人でいっぱい。店によっては殺人的な忙しさになる事も。 |
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Stock Room 京都市上京区西三本木通荒神口下ル 上生洲町229-1 |
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